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日本の食文化!発酵食の素晴らしさを見直そう ~塩糀講座@高宮小学校~

日本の食文化!発酵食の素晴らしさを見直そう ~塩糀講座@高宮小学校~のイメージ

福岡市小学校5年生 約70名を対象とした公開授業にて、「日本の食文化!発酵食の素晴らしさを見直そう!」というテーマで講座を担当させていただきました。



① 発酵食について
② 発酵食品には、どんなものがある?
③ 世界の発酵食品と日本の発酵食品の違い
④ 日本の風土と発酵食品の関係
⑤ 発酵食品に働く微生物たち(麹菌・乳酸菌・酵母菌・酢酸菌・納豆菌)
⑥ 発酵食品って何故いいの?
⑦ 麹菌からできる食品には何がある?
⑧ 塩糀の4つの効果
⑨ 食べ比べ!塩糀を使った料理は何が違う?
⑦ 実習!塩糀を作ってみよう

などをテーマに、クイズなども取り入れながら、講義だけでなく、実習も交えて「発酵食」について学んでいただきました。
実際に食べてみて、手で触ってみて、作ってみて、匂いを嗅ぎ、舌で味わい、五感をフルに使って、それぞれが感じたこと、思ったこと、味の違いなど感想を共有し、実際に体験しながら、カラダで「発酵食」の素晴らしさを感じてもらう学習内容となりました。



 事前に準備しておいた「食べ比べ」の時間では...

① 「塩糀」に漬けて焼いた鶏肉  ×「塩」で焼いた鶏肉
②  「塩糀漬け」キュウリ ×「塩」だけのキュウリ
③ 「塩糀」で炊いたご飯 × 普通に炊いたご飯



「塩糀に漬け込んだお肉は、柔らかい!」
「塩糀につけたキュウリは、甘い!」
「塩糀を入れて炊いたご飯は、甘みがある!」

など実際に味わうことで、「発酵食」の素晴らしさを感じてもらえたようです。



初めて触る「米糀」にも興味津々で、塩糀を作る実習では、「米糀」をほぐしていくうちに、「糀」が温かくなっていく様子や、塩を混ぜた後に「糀」と「塩」がしっかりと混ざり合うと、パラパラだった「糀」がしっとりとしてきて、おにぎりができるぐらいまでまとまってきて、お水を加えると白濁になり、「糀」に触れていた手がいつの間にかすべすべ、ツルツルになり、味わう事だけでなく、肌の状態も変わっていくことを体験できたようです。



実習で作ったばかりの「塩糀」と1週間発酵させた「塩糀」も食べ比べしてもらうと、作ったばかりの「塩糀」はまだ発酵していないため、とても塩辛く、1週間発酵させた「塩糀」は、塩の角が取れ、とてもまろやかになっていることにとても驚いていました。



授業中に作った「塩糀」は、1週間、学校で発酵させた後、自宅に持ち帰り、子供たちが作った「塩糀」を使って、親子で一緒に料理をする!という課題も残っているようですが、「塩糀」を使った料理のレシピや活用方法などを、学校で配布しているお便り通信でご紹介していくとのことでした。



子供だけでなく、親子で一緒に日本の食文化を学び、日本の伝統食である「発酵食」を日々の生活で取り入れることで、「食育」にもつながり、SDGs(持続可能な開発目標)の1つでもある「和食文化の継承」という意味でも、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」が、次世代につながる取り組みの1つのとしても注目を浴びているようです。